ハディース「信仰はメディーナに戻る」の意味
預言者(かれに平安とアッラーのご加護を)のハディースにある「信仰は蛇がその穴に戻るようにメディーナに戻る」とは、どういう意味ですか。
Одговор
アッラーに讃えあれ。 このハディースでは、預言者 (かれに平安とアッラーのご加護を) は「信仰は蛇が穴に戻るようにメディーナに戻る」と申された。この「戻る」という言葉は、蛇が穴から出てくるとその穴に戻るように、メディーナに戻り定住するという意味である。このハディースでは,預言者 (かれに平安とアッラーのご加護を)は、他のすべての国々が退廃した後、蛇が穴から出て地上をさまよった後、元の穴に戻るように、この宗教はメディーナに戻ると言われた。 またこのハディースは、イスラームが元来メッカを起源としているが、メディーナから広がり、メディーナに戻ることを示している。メッカは最初の啓示が下された土地であるが、ムスリムは国家も権力も持たずに、ジハードに励み、やっとのことでメディーナに遷都した。そのためイスラームの力と権威はメディーナから広がったのであり、最後にはメディーナに戻る。 一部の学者は、このハディースが既に起こったことを取り上げていると説いている。すなわち人々がメディーナに代表者を送り、アッラーの使徒(かれに平安とアッラーのご加護を) からイスラームのシャリーアと教えを学ぶために戻って行った。しかし最初の意味の方がハディースの明白な意味であり、より正しい。
マジュムー・ファターワ・ワ・ラサーイル・ファディーラト・アッシェイク・ムハンマド・イブン・サーリヒ・アル・ウサイミーン(かれにアッラーのご慈悲を)、第1巻 p. 55